成長株投資の打率

 こんばんは、ヤギ仙人です🐐。皆さんの成長株投資の打率は何割ぐらいでしょうか? 打率とは、買った株が上がった割合です。株式投資の中でも特に成長株投資は闇雲にやっても儲かりません。今回は「成長株投資の打率」という視点で、儲かる運用のイメージをつかんでもらおうと思います。

買った株がすべて上がることはない

 まず最初に株式投資の悲しい現実をお伝えすると、買った株がすべて上がるなんてことはまずありません。10銘柄買ったとして、「上昇」2、「変わらず」6、「下落」2といったところではないでしょうか。印象としては「下落」はもっと多いかもしれませんが、比率としてはこのような結果に落ち着くことが多いのではないかと思います。

 世の中にはこのような状態をちゃんと研究している人がいて「パレートの法則」というものがあります。

「パレートの法則」とは?

イタリアの経済学者ビルフレッド・パレートが1880年代の欧州の経済統計から見出した法則。

「80:20の法則」とも言われ、「売上げの8割は2割の社員に依存する」といった、この世界に

よく出現する傾向を指す経験則のこと。

 パレートさん的に上記の投資結果を説明すると「成長株投資の利益の8割は上昇した2割の株に依存する」ということになります。でも、この状態ではあまり儲かりません。なぜなら、上昇した株の利益を下落した株の損失が打ち消してしまうからです。

最近の自分の打率を振り返ってみると

 どうやったら「儲かる成長株投資」になるのか? ここで恥ずかしながら筆者の現状の運用を参考までに提示させていただきます。

 これが6月30日現在の成長株投資の運用状況です(個別銘柄の推奨にならないように銘柄は伏せて表示しています)。打率としては4割ということになるんでしょうか。トータルの資産の増減は+67.4%でした。

 銘柄数が少ないと感じた方がいるかもしれませんが、その通りです。成長株投資の銘柄に関しては、かなりの時間を割いて調べるので候補が少なくなってしまいます。じっくり選んでいる内に株価が上昇してしまったことも数知れません。そんな時は「縁がなかった」と諦めます。そういう意味では慎重な部類に入るのかも知れません。

 しかし、そのおかげで100%以上のリターンを上げている銘柄が3つもあるワケですから御の字です。ちなみに3つの銘柄とも、すでに2年以上保有しています。

野球と同じで3割バッターを目指そう

 このような状況を踏まえて、成長株投資で資産を増やすためのポイントは以下の3つになると思います。

成長株投資で資産を増やすポイント
  • 上昇する株の割合を2割から3割に増やす
  • 3割の上昇した株のリターンを徹底的に伸ばす
  • 下落した2割の株の損失を極力少なくする

上昇する株の割合を2割から3割に増やす

 まずは上昇する株の割合を2割から3割に増やしましょう。そのためには、きちんと考えて買う必要があります。その鍵となるのが「ストーリー」です。以前も成長株投資の話題で説明しましたが、ストーリーとは、その会社がどのように利益を上げて行くかの明快なシナリオのことです。例えば、事業をよく知らない人にもその会社の利益がなぜ増えるのかを30秒で説明できること。それぐらい考えを煮詰めて、自分の中で腹落ちした銘柄であれば上がる確率も高くなります。

3割の上昇した株のリターンを徹底的に伸ばす

 そして、これが意外と重要なのですが上昇した株のリターンを徹底的に伸ばすことです。シングルヒットではなくホームランにしてしまうのです。これが出来ると下落した株の損失で利益が相殺されなくなります。そのためには、少しの利益で売却せずに長く保有すること。長く保有するためには、「買った時のストーリーが変化していないか」を常にチェックする必要があります。

下落した2割の株の損失を極力少なくする

 あとは、下落した2割の株の損失を極力少なくすることです。でもコレ、「買値から10%下落したら売却」などと機械的にやらない方がいいです。株価には「だまし」がつきもの。素性の良い株でも需給の関係で一時的に下げることがあります。ここでもやはり「当初のストーリーが崩れていないか」を判断基準にするべきです。

 MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の昨シーズンの打率は.310。成長株投資の打率も野球と同じで3割バッターを目指せば成功する確率が高くなります。ではまた!

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