こんばんは、ヤギ仙人です🐐。今年に入ってよく耳にする「AIツルハシ銘柄」という言葉。日経平均株価の6万円到達を支える大事な銘柄群です。一体どんな銘柄なのか?名前の由来から注目される理由まで解説します。
「AIツルハシ銘柄」って一体なんのこと?
<日経> 株6万円、最速の大台替わり 「AIツルハシ銘柄」がけん引(4月23日)
「AIツルハシ銘柄」とは、生成AIブームで直接AIサービスを提供する企業ではなく、AIの開発・運用に不可欠な素材やサービスを提供する会社のことです。
19世紀、アメリカのゴールドラッシュで金を探す人よりもつるはしやジーンズを売った人の方が最終的に安定して稼いだという故事(いわゆる「つるはし理論」)に由来しています。
日本での具体的な銘柄を挙げると以下になります。
| 光ファイバー | 住友電気、古河電気、フジクラ、等 |
| 半導体素材 | キオクシアHD、三井金属、SUMCO、信越化学、等 |
| データセンター | さくらインターネット、インターネットイニシアティブ、等 |
命名の由来からすると、半導体メーカーや半導体製造装置も含まれるはずですが、これらはブームの直接的な恩恵を受けるため、すでに株価が高騰しています。市場の解釈としては、直接的な影響を受ける企業の次に株価が上昇する銘柄という捉え方がされているようです。

実際、上記の古河電気工業(5801)も株価が上昇したのは年が明けてからでした。しかも、短期間に4倍以上に急騰しています。こういう「まだ間に合う」感じも「AIツルハシ銘柄」の魅力の1つです。
「AIツルハシ銘柄」が日本で注目される理由
では、なぜ「AIツルハシ銘柄」が注目されたのでしょうか?
〈理由その1〉AIを提供する会社よりもリスクが低いから
現在、生成AIのサービスを提供する会社は熾烈な開発競争に巻き込まれています。AIサービスのデファクトスタンダードを目指して、採算度外視で巨額の設備投資を進めています。そのため、マイクロソフトは巨額の投資が利益に結びついていないと判断されて株価が下落する事態に陥りました。「AIツルハシ銘柄」は素材やサービスを提供するだけですので、事業リスクが低いことも注目される理由の1つです。
〈理由その2〉日本企業が優位な立場に立っているから
例えば、生成AIの根幹であるAI半導体を軸にAIサービスの世界的なサプライチェーンを図にすると、以下のようになります。

日本は生成AI自体の開発では遅れをとっているものの、AI半導体の高機能素材に関しては高いシェアを獲得している企業が多いのです。それに気づいた海外の機関投資家は日本株の資産配分を引き上げ、積極的に投資しています。日経平均株価が6万円台に乗せたのにはこのような背景があり、「AIツルハシ銘柄」が日本で注目される理由にもなっているのです。
成長株投資の財産となる考え方とは?
さて、これを読んだ皆さんの次の行動は何でしょうか?まだ上がっていない「AIツルハシ銘柄」を見つけること?それも正解です。でも、もっと大切なのはこういう「考え方(マインドセット)」を身につけることです。
例えば、日本には古くから「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。その因果関係は以下です。
風が吹く
盲人が増える
三味線が売れる
猫が減る
鼠が桶を齧る
桶屋が儲かる
なんという想像力でしょう。確かに多少強引な論理展開ではありますが、こういう能力は投資家にこそ必要な力です。「生成AIブーム」という風が吹いた時に、「儲かる桶屋」が何なのかを考えること。このクセをつけることが株式投資、特に成長株投資においては決定的な財産になるのです。
今回は「AIツルハシ銘柄」について解説しました。ではまた!
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