こんばんは、ヤギ仙人です。アメリカではトランプ次期大統領が決定し、来年1月20日には正式に第47代大統領に就任します。そうなると当然、株価や経済に影響が出ます。これはアメリカだけにとどまらず全世界への影響です。そこで今回は、トランプ氏の復権が特に株価に関してどのような影響が出る可能性があるのかを考察します。
トランプ氏の目指すものとは?
大統領選が佳境でハリス氏の善戦がメディアで報道されていた頃、銀行でニューヨーク駐在が長かった筆者の友人がこんなことを漏らしました。
「アメリカ人はみんな口ではトランプのことを悪く言うけれど、裏ではトランプに投票する。というのは、結局トランプが自分たちを儲けさせてくれるのを知っているからなんだ。」
これを聞いた瞬間に、筆者はトランプ氏の大統領選での勝利とあれだけアレコレ言われた元大統領が再度候補として浮上してきた理由を悟りました。
トランプ氏の政治姿勢を大統領選時の公約からひも解いてみましょう。

各種報道を総合すると、公約としては上記のようになるかと思います。これらを更に抽出してコアになる考え方をまとめると以下のようになります。
① アメリカ国内産業の保護と規制緩和
② 中国を始めとする外国からの経済的脅威の排除
③ 国家意識の高揚と移民の排除
要するにトランプ氏の目指すものとは、なりふり構わず「かつての強いアメリカを再現すること」と言ってよいのではないかと思います。
株価や経済にどんな影響があるか?
では、そんなトランプ氏の復権は世界の株価や経済にどのような影響があるのでしょうか? 主要な方向性4つを説明します。
米国株は当面好調に推移すると思われます。特に公約で規制緩和を訴えたエネルギーや金融は好影響があるでしょう。但し、現在の米国株は各種指標が示す通り相当な高値圏にあります。大統領就任後どこかのタイミングで調整が入る可能性があることを認識しておくべきかと思います。
公約には謳っていないもののトランプ氏の性格や側近の布陣から、新たな規制緩和を打ち出す可能性があります。具体的な対象は、「生成AI」と「暗号資産」だと思われます。ともに経済の大きな流れになっており、アメリカの覇権を確固たるものにしておきたいからです。規制緩和の内容によっては、この2つの業界に更に資金が流入する可能性があります。
米中問題はトランプ氏が注目する問題の1つです。公約にあるように中国からの輸入品に一律60%の関税が課されれば、売上に大きな影響があります。ましてや現在の中国経済は不動産バブルの崩壊で長期低迷傾向が続いています。トランプ氏の復権は中国経済にとって更なる打撃となるでしょう。
為替はトランプ氏の政策の実現を見越した所謂「トランプトレード」で当面は円安・ドル高が進むものと思われます。但し、ある程度のところで反転するでしょう。なぜなら、トランプ氏はアメリカ経済のためにはドルは安い方が良いと思っているからです。大統領就任後の為替に対する発言を注視しておく必要があります。
私たち投資家は、来年前半までのトレードに関して上記のことを頭に入れて動く必要がありますね。メチャクチャなところもある次期大統領ですが、投資家にとってはプラスになる部分も多いので上手く方向性を把握してトレードに活かしたいものです。
今回はトランプ氏のアメリカ大統領への復帰が世界の株価や経済にどのような影響を及ぼすのか分析しました。その後の動静で新たな方向性が見えたらお知らせしたいと思います。ではまた!