こんばんは、ヤギ仙人です。米国株は二度目のトランプ政権の誕生によって、ダウ平均、S&P500、NASDAQ総合の主要3指数が揃って市場最高値を更新しました。そうなると気になるのが「株価の天井はどこなのか?」ということ。今回は株価の高値圏を知るための指標についてお伝えします。
高値圏を知るための2つの指標
今回は各国の株価指数単位での高値圏を知るための2つの指標を説明します。
① バフェット指数
- バフェット指数=当該国の株式時価総額 ÷ 当該国の名目GDP × 100
「投資の神様」と言われる米国の投資家ウォーレン・バフェット氏が参考にしていることからその名がついた指標です。ある国の株価がその国の経済規模に比べて割高か割安かを判断するためのもの。判断基準としては、「100を超えると割高」と言われています。
② シラーPER
- シラーPER=株価 ÷ インフレ調整済の過去10年間の1株当たりの純利益の平均値
ノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者ロバート・シラーが提唱した指標です。株式市場の過熱感や投資バブルを見極めるために有用とされています。判断基準は、「25倍以上は割高」と言われています。
では、この2つの指標で見ると現在の米国株式市場はどう判断されるのでしょうか?
今の米国株式市場の判断とその理由
まずは12/14現在のバフェット指数から。

サイトの表示形式の問題でグラフの上部が切れてしまっていますが、指数の値は207.39。割高と見なされる基準である100の2倍以上の値となっています。
続いて、シラーPERを見てみましょう(12/14現在)。

これはS&P500のシラーPERのグラフですが、現在の値は38.54倍。こちらも割高の基準である25倍を大きく超えています。過去10年で見ても最も高く、株価がいつ調整に入ってもおかしくないレベルとなっています。
なぜ現在の米国株は割高と言われる基準を大きく上回っているのでしょうか?
それは恐らく現在の米国株式市場に世界中から投資資金が集まっているからだと思われます。バフェット指数もシラーPERも基本的な考え方は、その国の経済や企業業績をベースに株価を判断する指標です。指標が考案された当時はその考えでも良かったのですが、この20年で世界はWebによって1つになりました。より良い投資対象を求めて世界中から資金が集まる状態では、以前の割高の基準は役に立たなくなってしまいます。
近年、バフェット指数とシラーPERはもう機能しないのではないかと言われていますが、その理由は上記によるところが大きいと思います。では、このような状況で私たち投資家はどのように対応すれば良いのでしょうか?
投資家としてどう対応するか?
伝説のファンド・マネージャーと言われ、自ら率いた「マゼラン・ファンド」の資産を在任中の13年間に700倍に成長させたピーター・リンチは、株式市場の騰落について以下のように語っています。
「はっきりしていることは、株で金儲けをするのに株式市場全体の予測をする必要はないということだ。そうでなければ私は一ドルも儲けられなかっただろう。」(「ピーター・リンチの株で勝つ」ダイヤモンド社より)
つまり、成長株投資にしろインデックス投資にしろ、株式市場が天井にあるかどうかを気にしても仕方がない、ということです。成長株投資なら成長余地のある個別株を探すしかないし、インデックス投資なら淡々と積立を続けるしかない。
もし、どうしても現在の状況を自らの投資行動に反映したいという方がいるなら、取るべき行動は「大きな買い物を避ける」ということではないでしょうか。株価の大きなうねりの中では、私たち個人投資家の出来ることは意外と限られているのです。
今回は「株価の高値圏を知る指標」について説明しました。今後もこういう市場全体の動きを理解する情報をお届け出来ればと思います。ではまた!