こんばんは、ヤギ仙人です。突然ですが、フルFIREすることになりました。フルFIREとは要するに「資産運用からの収入のみで生活する状態」を指します。今回ははなはだ個人的なお話になりますが、どのような経緯でそういう判断になったのかについてお話ししたいと思います。
フルFIREにいたった経緯
まず、正確には現在はまだ会社に所属して有給休暇を消化している所であり、フルFIREは6月1日からになります。筆者はこれまで東京のメディア企業に勤めていたのですが、仕事を辞めることについては以前から考えていました。管理職になるにつれて仕事の質が変わり、社内調整などの「内向きな仕事」が増えて来たからです。様々な仕事を検討し、生活に必要な費用を考えた時に「あれ?贅沢をしなければ仕事をしなくても生活して行けるじゃん」ということに気づきました。

現在、金融資産は2億円強あります。折からの米国株の調整で目減りはしていますが、徐々に高配当株にシフトしていたことが功を奏しました。不動産収入も合わせれば、それなりに「人並な生活」を送れることがわかったのです。そして、子供がいないことも大きかったと思います。
それにしても、次の仕事を考え始めた時に「人に給料をもらう生活」に対する固定観念が我ながら強すぎたことにはあきれました。30年以上も給与生活者を続けていると、知らず知らずのうちにそれに慣らされ、自由な発想が出来なくなることを実感しました。
会社を辞める意味と今後の予定
これについては私の大好きな独立研究者で著作家の山口周さんが、タイミングよくこんなボイシーを上げてくれました。
<Voicy> 大企業に居続けることの「気づきにくい弊害」について/山口周
音声コンテンツなので時間のない方のために内容を要約すると「所属する企業や取引先の利益への配慮を続けることで、個人の『独自性』や『創造性』は失われていく」というものです。まさに我が意を得たりという思いですが、私たち会社員は給料をもらうことと引き換えに自分の可能性を棄損している、と感じたことが私が会社を辞める最大の理由です。
有給休暇消化中ははっきり言って「何もしない」つもりでいます。長年の会社員生活で染みついた「会社優先」「利益優先」という垢をゆっくりと落とそうと思います。この垢を落とさないと、この世界の姿を正しく捉えられないような気がしているからです。
そのあとは実物資産への投資の勉強会に入る予定です。実物資産とは、「不動産や貴金属、美術品等」実際に存在しそれ自体に価値がある資産のことです。自分は株式や債券等のペーパーアセットへの投資が得意なため、ハードアセットである実物資産への投資はあまり行って来ませんでした。せっかくフルFIREしたのですから、新しいことに挑戦してみようと思います。
このブログは基本的にペーパーアセットへの投資について発信する予定ですが、もし実物資産への投資を学ぶ過程で面白いお話があれば取り上げてみたいと思います。ではまた!