FIREするのにどれ位の資産が必要か?

 こんばんは、ヤギ仙人です🐐。今年6月からフルFIREしましたが、当然FIREするにも元手となる資産が必要です。一体いくら必要か?どうやって計算すればいいのか?皆目見当がつかないと思います。そこで今回は、駆け出しFIREマンが「FIREするのにどれ位の資産が必要か?」の計算方法をお伝えします。

必要な生活費の年額を算出する

年額生活費の算出方法

 まずは、FIRE後どの程度の生活レベルにしたいかをイメージし、生活費の年額を算出しましょう。具体的な方法は以下の2つです。

年額生活費の算出方法
  • 月額の費用 × 12か月で年額生活費を算出する
  • 家計簿アプリで過去の実績から年額生活費を算出する

 は単純ですね。月20万円の費用が掛かるなら、年額生活費は240万円です。は普段ZaimやマネーフォワードMEなどの家計簿アプリを使っているのであれば、過去の実績から算出する方法です。その年だけの特別な支出もありますので、過去5年程度遡って平均すると精度の高い生活費が算出できます。

生活費を算出する際の注意点

・FIREすると安定的なキャッシュインがなくなります。この際ですので、月額課金サービスなど無駄な費用は極力見直しましょう

・仕事をしなくなると服飾費や交際費などが思ったほど掛からなくなります。仕事の有無に合わせて妥当な金額を算定しましょう。

どんなFIREを目指すのかをイメージする

 次に、自分がどんなFIREを目指すのかをイメージしましょう。現状の主流は以下の5種類です。

 まずは上段の「仕事なし」から。生活レベルによって「ファットFIRE」と「リーンFIRE」に分かれます。当然、その中間もあるとは思うのですが、FIREする人の性格によってどちらかの方向に分かれるようです。

 下段の「仕事あり」は少し分類が難しいです。わかりやすく言うと、左から順に仕事への依存度が低くなります。一番右の「コーストFIRE」に至っては、仕事は趣味であって生活の糧ではありません。逆に言うと、これだけ仕事に関わるバリエーションがあるということは、それだけ資産運用だけで食って行くのは難しいということです。

資産収入から必要な資産額を算出する

 いよいよFIREに必要な資産額を算出します。「仕事あり」を選ぶ場合は年額生活費から労働収入を差し引きましょう。残ったのがFIREに必要な資産収入になります。

 各種サイトでは、「資産を4%ずつ取り崩すことを考えると、資産収入の25倍の資産が必要」と説明していますが、これは誤りです。なぜなら、キャピタルゲインには20.315%の源泉分離課税が課されるからです。正しい倍率を計算してみましょう。

<毎年200万円の資産収入が必要な場合の資産額>

・資産額×0.04×(1-0.20315)=200万円 

・資産額=200万円÷0.04÷ (1-0.20315)=6274.7万円 

・6274.7万円÷200万円=31.37倍 → 元本には税金がかからないことを考慮すると約30倍

 これを元に資産収入ごとの必要な資産額を一覧にすると以下のようになります。

資産収入必要な資産額
        200万円        6000万円
        300万円        9000万円
        400万円      1億2000万円
        500万円      1億5000万円

 こうやってキチンと考えると、FIREのハードルが高いのがおわかり頂けたかと思います。でも、決して無理な数字ではありません。ベースとなる資産を作る意味でも、新NISAでのインデックス投資はなるべく早く始めるべきだと思います。


 今回は「FIREするのにどれ位の資産が必要か?」を計算しました。FIREに関わる数字で興味深いものがあれば、また取り上げたいと思います。ではまた!

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