25年前と日米時価総額トップ10を比べてみた

 こんばんは、ヤギ仙人です🐐。今年もあと少しですが株式相場はどうだったのでしょうか? 今年の状況を確かめる意味でも、日米の時価総額トップ10を2000年当時と比較して時代の移り変わりを見てみました。

2000年はどんな年だったのか?

 2000年といえば今から25年前。コンピューターの「2000年問題」が取り沙汰され、アメリカを中心に世間を賑わせていたインターネット・バブルの崩壊が始まった年でした。アメリカでは、マイクロソフトやアマゾン、シスコシステムズ等の株価が大幅に下落し始めました。

 日本では、小渕恵三首相が急逝して森喜朗内閣が発足。雪印の集団食中毒やそごうの破綻など企業不祥事が続き、デフレと不況に苦しんでいました。株式市場でも、ヤフーや楽天、光通信などのインターネット関連銘柄が米国市場に連動して激しく下落しました。

日米の時価総額トップ10の変遷を見ると•••

 2000年当時とランキングを比べてみるとなかなか面白い結果になりました。日本は順位の変動はあるものの既存企業で占められており、1990年以降に上場したのはソフトバンクグループだけでした。それに対して米国は、10社のうち8社が新興企業で残る2社も比較的新しい会社。企業の新陳代謝という意味では米国は非常にうまく行っていると言ってよいでしょう。

 日本の2025年のトップ10は、製造業やメガバンクが中心で確かに派手さはありません。しかし、米国の2000年時点のトップ10企業はゼネラル・エレクトリックやインテルのように凋落してしまった企業が多いのに対し、日本の2000年のトップ10はどこもしっかり生き残っています。経営の安定性という点では日本に分があるように思います。

 大きな構造としては、「世界をリードする米国」「それを陰で支える日本」という図式として見ることも出来ます。

成長性では確かに米国だが

株価指数の動きで比較すると

 この間の株価の動きをTOPIXとS&P500で比べると以下のようになります。

 1995年時点を100として、S&P500が12倍の1200まで伸長しているのに対し、TOPIXはほぼ横ばいと言ってもいいくらいしか上がっていません。日本の投資家のお金が米国株に集まるのもやむを得ない状況ではないかと思います。

投資先は米国株だけで良いのか?

 それでは、投資先は米国株に集中させればそれで良いのでしょうか?

 株式投資の主役は循環します。1970年代後半から80年代は日本株が主役でした。現在の主役は間違いなく米国株です。トップ10のラインナップを見ればMLBオールスターゲームのような顔ぶれに納得がいくことと思います。インデックス投資や成長株投資の対象としては現在米国株は欠かせません

 では、日本株は投資する必要がないかと言われればそんなことはありません。先述のように日本企業には経営の安定性があります。高配当株投資を行うのであれば日本株は格好の対象になります。日本の投資家のお膝元なので、企業の実態をつかみやすいというメリットもあります。

 

 株式投資は投資先の特質に合わせた分散を行うことで、安定したリターンを得られます。企業の時価総額を時間や地域で比較すると、各市場の特質が見えてくるのでたまにやってみのもいいですね。


 今回は2000年と今年で日米の時価総額トップ10を比較してみました。ではまた!

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