成長株は成長する業界にあるワケではない!?

 こんばんは、ヤギ仙人です🐐。皆さんは成長株というと成長する産業や業種に属していると思っていませんか?ところが、意外とそうでもないんです。投資家に利益をもたらす成長株は、なぜ成長する業界にあるワケではないのか?そのからくりを説明します。

成長する業界の株で儲けるのは難しい

 成長株が成長する業界だけに存在するワケではない、ということは投資の世界では昔から言われていました。

 皆さんも「成長性の高い産業や業種に注目して株を買ったものの、高値づかみをして結局は損をしてしまった」という経験があるかもしれません。成長する業界は注目を集めるがゆえに業界全体のPER(株価収益率)の水準が高いことが多く、その状態で株を買っても利益を上げることは難しいのです。

 むしろ、業界自体は成熟産業あるいは衰退産業で、その中で明けの明星のように現れた成長株こそが投資家に大きな利益をもたらすのです。

 「急成長市場で苦戦する企業を買うくらいなら、成長していない市場でシェアを拡大している企業を買う方がはるかに良い。市場全体が伸びていなくても、独自のモデルで競合を駆逐し、全国へ拡大していける企業はテンバガーになる。」(「ピーター・リンチの株で勝つ」ダイヤモンド社)

 「運用成績が高い銘柄が、技術革新の先端を行く業界に属しているとはかぎらない。それどころか、低迷する業界、縮小する業界に属しているケースが多い。こうした企業を率いる経営陣は、効率性を徹底して追求し、競争上のニッチ市場を開拓して、優位な地位を築いてきた。属する業界がどこであれ、この特徴に変わりはない。こうした特徴を備えた企業は、市場から過小評価されている場合が多い。投資するなら、こうした銘柄を探すのが正解だろう。」(ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」日経BP社)

成熟・衰退産業での成長株の実例は?

 では、実際に成熟あるいは衰退する産業での成長株とはどんなものがあるのでしょうか?日本とアメリカの実例を3つ挙げます。

 (株)丸千代山岡家は北海道と北関東中心に「ラーメン山岡家」を展開する企業です。関東では国道16号線沿いにこだわった出店で地元民に愛されています。飲食という成熟産業にも関わらず、地元に根ざした経営により株価は2022年1月の235円から15倍以上に跳ね上がりました。

 (株)ワークマンは、服飾の中でも作業服というニッチで成長性の低い業種から高機能カジュアルウェアに進化したメーカーとして有名です。株価は2017年5月の1620円から一時は1万円越えまで上昇しました。株価は一時中だるみしましたが、現在も高機能素材に磨きをかけています。

 オートゾーンは、米国・メキシコ・ブラジルで自動車部品・アクセサリーを販売する日本でいう所のオートバックスのような会社です。自動車を長期間乗る層に的を絞り、様々なサービスを展開。自社株買いなどの資本政策も積極的に行うことで、株価は2000年以降で30倍以上に上昇しました。

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 今回の例は、あくまで「成熟・衰退産業に成長株が存在する」ということを証明するためのものです。すでにピークを過ぎた株もありますので、決して推奨しているものではありません。

成熟・衰退産業の成長株が利益をもたらす仕組み

 では、なぜ成熟・衰退産業からの成長株は投資家に利益をもたらすのでしょうか?以下の3つの理由が考えられます。

❶ 新規参入が少なく市場を独占できる

 成長産業には市場の成長性を狙った新規参入が絶えず、過当競争に陥りがちです。その点、成熟・衰退産業には新規参入がほとんどありません。競争に打ち勝つことが出来れば、1社で相当のシェアを獲得することが出来る可能性が高いのです。

❷ 効率的経営による差別化を図りやすい

 成熟・衰退産業は競合状態が激しくないため、企業の経営効率はあまり良くありません。その中で1社だけ効率的経営や独自のビジネスモデルを開発することが出来たらどうでしょうか?優れた経営手法による差別化を図りやすい点もメリットの1つです。

❸ 期待されていないため見返りが大きい

 成熟・衰退産業は投資家の関心が低いため業界全体のPERが低く、優れた企業が割安に放置されていることがあります。いち早く株式を取得すれば、その後の利益成長とPERの修正によって投資家は莫大なキャピタルゲインを得ることが出来ます。

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 従って、老練な投資家は成熟・衰退産業にも常に目を光らせ、綺羅星のような成長企業を見つけることに腐心してしているのです。皆さんも株式投資で儲けたいならAI・半導体銘柄ばかりに注目せずに、さびれている業界にもアンテナを立てることをおススメします😆


 今回は成長株が必ずしも成長する業界だけに存在するワケではない、というお話でした。ではまた!

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