FIREしたらやりたいことを先延ばしにしない

 こんばんは、ヤギ仙人です🐐。昨年6月にFIREしてしばらくしてから気づいたことがあります。それは「FIREしたらやりたいことを先延ばしにしない方がよい」ということです。何故そう思ったのか?今回はその理由についてお伝えします。

「先延ばしにしない方がよい」と気づいたきっかけは?

 FIREしてしばらくしてから気づいたことが「FIREしたらやりたいことを先延ばしにしない方がよい」ということです。仕事をしている時はつい忙しさにかまけて、「もう少し余裕がある時に」とか「もう少しお金が貯まったら」と自分に言い訳して、やりたいことを先延ばしにしていました。でも、まがいなりにもFIREできたということは、お金と時間は十分あるということです。もう言い訳は出来ません。

 それに気づいたきっかけは、「現在の自分の資産を死ぬまでに使い切れるのか?」を考えたことでした。とはいえ、いきなり大金を使うのは心理的な抵抗があります。そこで毎年自分へのご褒美として、20万円を上限として今まで欲しかったけれども手が出なかったものを買うことにしました。これはもちろん奥さんにもその権利があります。

 今年買ったのはイタリアのチンクアンタ製のドライビングブルゾン。イタリアでは定番の本革のブルゾンです。買ってみた感想はこれが実にいいのです。なぜ今まで買わなかったのかと後悔しました。やはり世間で定評のある物はそれだけの理由があるようです。

 しかし、悲しいかなこの手のイタリア製の人気商品は折りからのインフレと円安で価格が毎年2割ずつ上昇しているのです。つまり、いま買わなければ来年は20万円では買えない可能性が高いということ。このことが「やりたいことを先延ばしにしない方がよい」と感じる契機になりました。

「先延ばしにしない方がよい」3つの理由

 実はコレ「物を買う」という行為にとどまりません。FIREするということはそれなりの年齢に達しているワケで、そうなると「やりたいことを先延ばしにしない方がよい理由」が少なくとも3つは考えられます。その3つとは、「残り時間」「体力」「価格」です。わかりやすくするために、これらの関係を概念図にすると以下のようになります。

 「残り時間」とは人生の残り時間です。「残り時間」と「体力」は当然ながら年齢とともに減っていきます。「体力」は本人の努力によって相当程度維持することは可能ですが、それでも健康寿命には限界があります。旅行やスポーツなどは時間と体力があるうちにやらなければ出来なくなってしまいます。

 そして、「価格」です。今後、日本でもインフレが常態化することを考えると物の値段はデフレ時代には考えられなかったほど急速に上がって行きます。円安も日米の首脳が盛んに牽制していますが、現在のレベルに留まる保証はどこにもありません。海外旅行も今が高いからといって敬遠していると、今後一生行けなくなる可能性も出てきてしまいます。

 以上を総合するとどこからどう考えても、FIREしたらやりたいことを「いますぐに」やるべきであることは明白である、という結論に行き着くのです。

FIRE後の考え方へのシフトチェンジが必要

 自分もそうでしたが、FIREしてもFIREを目指して仕事をしていた頃の考え方や行動様式からシフトチェンジ出来ない人が大勢います。例えば、倹約して欲しいものを我慢するのはFIRE後に豊かな生活を送るためです。FIREした後も欲しい物を我慢していたのでは本末転倒なのです。つまり、自分の人生のステージが変わったことを理解していないのです。

 19世紀ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェは著書「ツァラトゥストラはかく語りき」の中で人間の精神の変容プロセスには3つの段階があると説きました。それは「駱駝」「獅子」「幼子」の3つです。

ニーチェの「精神の三段階」

❶ 駱 駝•••社会の規範や道徳を進んで耐え忍んで習得する段階

❷ 獅 子•••既存の価値観や社会通念と戦い、自由を獲得する段階

❸ 幼 子•••自分の価値観を創り出し、遊び心を持って生きる段階

 FIRE後の生活はまさに「幼子の段階」と言うことが出来るのではないかと思います。お金や倹約が大事という価値観は、自由を獲得するまでの段階のものです。FIREした後は有限のリソースである「残り時間」や「体力」の方を大事にすべきなのです。

 筆者もそれを実感として理解するまでに約1年かかりました。それぐらい仕事をしていた時代の考え方の癖は強力なのです。これからFIREする方は是非心して臨んでいただきたいと思います。


 今回はFIREしたらやりたいことを先延ばしにしない理由についてお伝えしました。ではまた!

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