こんばんは、ヤギ仙人です🐐。最近、アメリカの高配当ETFで話題なのがIGLD。年率20%以上と極めて高い分配金利回りを誇るETFです。果たして、安心して買えるETFなのか?リスクを伴う可能性があるので、今回は投資の中級者以上限定でお伝えします。
分配金利回り20%以上の米国高配当ETFとは?
IGLDの正式名称は「FT Vest ゴールド戦略 ターゲットインカムETF」。ファーストトラストが運用する米国高配当ETFです。金の価格に連動しながら、コールオプションの売却で高い分配金利回りを目指すいわゆる「カバードコールETF」です。商品としての概要をまとめると以下のようになります。
| 正式名称 | FT Vest ゴールド戦略 ターゲットインカムETF |
| ティッカー | IGLD |
| 運用会社 | ファーストトラスト |
| 経費率 | 0.85% |
| 分配金利回り | 24.76%(10月22日現在) |
| 分配頻度 | 年12回 |
| ETFの特徴 | 金ETFであるGLDの価格リターンに連動しながら、安定したインカムの獲得を目指すアクティブ運用型ETF。短期米国債を保有し、GLDのコールオプションを売却することで、年率で米国債1カ月物の利回りを約3.85%(手数料控除前)上回るインカムを目指す。 |
運用会社のファーストトラストは1991年創業の新興の運用会社。アクティブタイプの攻めたETFの運用に強みを持つ会社です。注目すべきは何と言っても高い分配金利回り。10月22日現在で24.76%と驚くべき高利回りです。金は配当や分配を生まない資産として有名ですが、その金からこれだけの高い利回りを稼ぎ出すなんて、現代の金融工学も行き着くところまで行った感があります。
ただ、それだけに「この高利回りは続くのか?」「安心して買える対象なのか?」という疑問が沸いてきます。経費率も年率0.85%と高めでもありますし•••。ということで、元本であるETFの値動きと分配金の増減を調べてみました。
元本の値動きと分配金の増減は?
まずは元本の値動きについてです。連動を目指している金ETFのGLD(SPDR® ゴールド・シェア)と直近1年の値動きを比較してみました。

水色がGLD、青がIGLDですが、騰落の傾向はほぼ同じように見えます。IGLDのグラフが徐々に下がっていくのは、カバードコールETFの特徴として値動きが連動対象より大人しく、株価の下方圧力が強い傾向があるため。今回のように連動対象のGLDが下降傾向にある時は、IGLDはより大きく下落するリスクがあることがわかります。
続いて分配金の増減です。初めて分配金が出た2021年4月からの毎月の分配金をグラフにしてみました。

分配金は順調に増えているように見えます。全体的な傾向としては、ベースとしている米国債1カ月物の利回りに連動しているようです。ただ、2024年12月に特異値のように2.4043ドルの分配があり、年間の分配原資の運用成績を年末に調整したように見えます。
また、直近の2026年10月の分配金は0.1175ドルと前の月の1/3以下に減少しており、分配金の根拠が不明なことと分配金自体の不安定さが今後のネックになると思います。
IGLDに関する現時点での結論は微妙だが•••
現時点での結論は、IGLDは商品設計と分配金利回りは魅力的ではあるものの、元本の値動きと分配金の不安定さに不安が残るため、それが嫌な人にはおススメ出来ないというものです。
結局、カバードコールETFというのは究極のアクティブ運用型ETFなので、運用した結果の分配原資をどれぐらい分配するかは運用会社の胸先三寸、ということになります。運用会社が誠実に運用するかどうかは実際に買って試してみるしかないのです。
というワケで、とりあえず200万円買って試してみることにしました😅。その理由はある可能性を検証したいからです。

金という資産は株価の下落や経済危機の時に価格が上昇する性質があります。現在、カバードコールETFの中で人気があるのはナスダック100に準拠したJEPQ(JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF)ですので、上手くすれば、IGLDとJEPQを組み合わせることで相場の上昇時にも下落時にも安定して分配金を稼げる理想的な高配当ポートフォリオが実現できる可能性があるのです。
現実的には、元本であるETFの値動きが緩やかに上昇し、分配金利回りが10%程度で落ち着いてくれれば十分使える高配当ETFだと思います。今回の買付の結果がどうなったかは、ある程度時間をおいたところでまた皆さんにお知らせしたいと思います。
今回は米国高配当ETFのIGLDを検討するお話でした。ではまた!
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