こんばんは、ヤギ仙人です🐐。いよいよ9月30日からeMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン高配当」が購入出来るようになります。鳴物入りでスタートするこの高配当投資信託は果たして買いなのか?検証しました。
噂の投資信託「オルカン高配当」とはどんな商品か?
「オルカン高配当」とは、正式名称が「eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)」で9月30日からスタートする三菱UFJアセットマネジメントの投資信託です。
<三菱UFJアセットマネジメント> 『オルカン高配当』の設定について
NISAでは成長投資枠の対象商品となります。証券会社によって取り扱いの有無が異なりますので、自分が口座を持つ証券会社で取り扱いがあるか確認が必要です。商品の特性をまとめると以下のようになります。
| 名 称 | eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー) |
| 愛 称 | 「オルカン高配当」 |
| ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数 |
| 信託報酬 | 0.165%以内/年 |
| 為替ヘッジ | 原則行わない |
| 商品詳細 | 分配金を年4回支払う「配当払出型」(分配は3,6,9,12月)と 分配をせずに信託財産の成長を目指す「資産成長型」の2種類を用意 |
連動を目指すベンチマークは「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」。これはオルカンが連動を目指す「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」よりも1.3倍以上配当利回りが高いことを基準に銘柄を選んだ指数です。世界中の企業の中から、配当利回りだけでなく、配当の持続性や財務の健全性なども考慮して選定された安定した高配当銘柄群です。
対象の株式は先進国23か国と新興国24か国で、2026年5月末時点の構成比は先進国が85.7%、新興国が14.3%。国別では米国が48.9%と最も大きく、日本8.1%、スイス5.9%、英国4.6%、フランス3.7%と続きます。信託報酬は年0.165%以内で、為替ヘッジは原則行いません。
同じeMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)でも2つのタイプが用意されています。1つは分配金を年4回出す「配当払出型」と、もう1つは分配をせずに信託財産の成長をめざす「資産成長型」の2種類です。
この商品がいまリリースされるのには一体どんな背景があるのでしょうか?
「オルカン高配当」は投資家のニーズを満せるのか?
まず、このブログでも再三指摘していますが、資産を取り崩すことへの抵抗感がシニア層で大変強いことが挙げられます。また、NISAの成長投資枠で高配当株の買付をする人が多いことから、定期的な配当へのニーズが高いことがわかります。

運用会社の三菱UFJアセットマネジメントがアンケート調査を行った結果、年代や投資経験を問わず半数の人が分配金を受け取ることに「魅力を感じる」と回答しました。定期的に現金収入があることが、投資をしている実感や安心感につながるようです。
定期的に配当や分配金を受け取りたいニーズはかなり根強いようですね。
では、この「オルカン高配当」はこのニーズに応えるものなのでしょうか?メリット・デメリットで検討してみました。
メリット
- 全世界の株式に広く分散できる
- 分配金利回りは3%超の可能性
デメリット
- 資産の成長はオルカンより遅い
- 信託報酬はオルカンの約3倍
まず、メリットとしてはオルカン同様 全世界の株式に広く分散できることが挙げられます。そして、気になる分配金利回りですが高配当をうたう投資信託は利回りが変動するため運用会社は分配金利回りを表示していません。ただ、ベンチマークである「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」の現在の利回りは3.24%です。従って、ベンチマークにしっかり連動できれば3%超の分配金利回りが確保できる可能性が高いと思われます。
続いて、デメリットは資産の成長がオルカンより遅いということです。一般的に高配当株は成長株よりも株価の成長が見劣りします。今回連動する指数は高配当を条件にしているので、資産としての信託財産の成長はオルカンよりも遅くなります。また、オルカン高配当のブランドはコストにこだわる「eMAXIS Slim」ではなく「eMAXIS」です。信託報酬はオルカンが年0.05775%なのに対し、オルカン高配当は年0.165%以内と3倍弱のコストになります。
「オルカン高配当」は果たして買いなのか?
参考までに「オルカン高配当」をNISAの成長投資枠で買える日本と米国の代表的な高配当株ETFと比較してみました(分配金利回りは9月24日現在)。
| 名 称 | 分配金利回り | 信託報酬 |
|---|---|---|
| オルカン高配当 | 3.24%(推定) | 0.165%以内 |
| NEXT FUNDS 日経平均高配当株50 | 2.62% | 0.28% |
| MAXIS 高配当日本株アクティブ | 2.96% | 0.375% |
| iシェアーズ 米国高配当株ETF(HDV) | 2.78% | 0.08% |
| SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株ETF(SPYD) | 4.33% | 0.07% |
分配金利回りでは日本の高配当株ETFを上回り、米国の高配当株ETFと比べても遜色ないレベルであることがわかります。信託報酬も米国の高配当株ETFほどではないにしろ、決して高くはないレベルに抑えられています。以上を総合すると、筆者としては十分買って良いレベルだと判断します。但し、微妙なのは分配をしない「資産成長型」。資産の成長だけを考えると、通常のオルカンやS&P500の投資信託の方が成長性に優れていると思います。
- 定期的な現金収入がほしい人
- 資産の取り崩しではなく配当・分配金で生活したい人
❶ 定期的な現金収入がほしい人
現在、NISAの成長投資枠で高配当株を個別に取引している人にはもってこいです。個別株で配当利回り3%以上を確保するにはそれなりに目利きが要りますが、この投資信託なら自動的に達成できそうです。全世界の株式に分散しているので、リスクも低下させることが出来ます。
❷ 資産の取り崩しではなく配当・分配金で生活したい人
FIREや定年退職をして、資産を取り崩して生活すべきなのにそれが苦手な人にも合っています。但し、3%ちょっとの利回りでは若干心許ない。その場合はこの投資信託をベースにしつつ、トッピングとして個別株や高配当株ETFでの高配当株投資を行いましょう。配当・分配金利回り4%以上を目標にすれば、生活費が不足するリスクをより低下させることが可能になります。
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使い方は他にもいろいろ考えられそうです。使い方がいろいろ考えられるということは、要するに「良い商品」なんだろうなと思います。NISAの投資信託での三菱UFJアセットマネジメントさんの圧勝はしばらく続きそうですね😆
今回は9月30日にスタートする「オルカン高配当」は買いか?について考えました。ではまた!
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