日本の家計の株式・投信は10年で2倍に拡大

 こんばんは、ヤギ仙人です🐐。先週の日経新聞で気になる記事がありました。それは日本の家計の株式・投信の保有が初めて保険・年金を上回った、というもの。これが一体どんな意味があるのか?わかりやすく解説します。

株式・投信が初めて保険・年金を上回る

 その気になる記事というのがコチラ⬇️

 日銀の資金循環統計によると、日本の家計が保有する株式や投資信託等が3月末時点で初めて保険・年金等を上回り、9月17日に発表された6月末の速報値ではその差がさらに広がったということです。確かに保険や年金といった比較的安全な資産から株式や投資信託等のリスク資産へシフトする動きはこのところ顕著になっています。

 試しに10年前の2016年6月末とリスク資産の割合がどれくらい変化しているかをグラフにすると以下のようになりました。

 リスク資産の割合は、通常「債券」「投資信託」「株式」を合計したもので計算しますが、2016年6月末が14.8%だったのに対し、2026年6月末では28.5%ですから2倍弱に増えていることになります。その分、「現金・預金」と「保険・年金・定型保証」が減少しています。

 これだけリスク資産が増えた理由は、皆さんもうおわかりの通りNISA(少額投資非課税制度)の拡充です。

2014年1月・NISA(少額投資非課税制度)開始
2016年4月・ジュニアNISA開始
2018年1月・つみたてNISA開始
2024年1月・新NISAスタート

 この10年はちょうどNISAが順次拡充されていく期間と重なっているのです。特に2024年1月にスタートした新NISAは日本の家計におけるリスク資産の増加に拍車をかけました。

リスク資産の割合を欧米と比べてみると•••

 元々、制度としてのNISAが作られたのは「貯蓄から投資」の流れを後押しし、欧米に比べて少ないリスク資産への投資を活性化するのが目的でした。果たして欧米との差は現在どうなっているんでしょうか?2026年3月末のデータで比較してみました。

 日本のリスク資産の比率はかなり上がりましたが、それと同程度に欧米の比率も上がったことから差は縮まっていない状況です。これはやはり国民性の違いもあるのかもしれません。ただ、日本の家計のリスク資産の割合がほんの10年前まで15%弱だったことを考えれば、長足の進歩と言ってよいと思います。

 NISA口座の開設数は2025年12月末時点で2826万口座。増えてはいるものの国民の4人に1人にも届いていません。ということは4人に3人はまだ口座すら開設していないことになります。国民の生活をより豊かにするためには、まずはNISAの口座開設数を増やすのが早道ではないかと思います。


 今回は日本の家計の株式や投資信託等のリスク資産が10年で2倍弱に増えたというお話でした。ではまた!

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