投資における損益の捉え方

 こんばんは、ヤギ仙人です。8月上旬の日経平均の暴落で多くの投資家が評価損を抱えたと思います。実は、投資の世界では大きく3つの損益の捉え方があることをご存じでしょうか? そして、自分の運用スタイルによって重視すべき損益の捉え方が異なります。きょうはその3つの損益の捉え方を説明することにしましょう。

評価損益と実現損益

 まずは、「評価損益」と「実現損益」です。

上の表にある通り、評価損益はまだ売却する前の計算上の損益のことであり、実現損益は売却後の実際の損益のことです。実際に資産を売却した際には税金(譲渡益税)がかかりますが計算式は以下になります。

復興特別所得税とは、東日本大震災の復興財源に充てるためのもので2037年末までの期間限定です。利益の約2割が税金と考えておけば良いでしょう。

 さて、評価損益と実現損益ですが、特に評価損益をどう考えるかは各人の運用スタイルによってまったく異なります。例えば以下のようになります。

 ▪インデックス運用 ⇒ 気にする必要なし

 ▪アクティブ運用  ⇒ 特に成長株投資ではロスカットルールを設定する必要あり

インデックス運用は、もともと長期スパンで株価指数の騰落を前提にした運用スタイルですので、一時的な評価損はまったく気にする必要はありません。逆にアクティブ運用、特に成長株投資を行う場合には評価損に対応する必要が出てきます。ロスカットルールとは「株価が〇〇%以上下落したら、自動的に売却する」といった決まりのことです。個別株のアクティブ運用だと、それくらい損益に対してシビアにならなければ利益を上げることは出来ないと認識して下さい。

キャピタルゲインとインカムゲイン

 続いて、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」です。

企業の収益が株価の成長として現れたのがキャピタルゲイン、配当金として分配されたのがインカムゲインと表現することも出来ます。企業の側も、成長性の高い新興企業は配当を低く抑える傾向があるのに対し、歴史と実績のある大企業は成長性が低い分 配当利回りを高くすることで株主に報いようとします。従って、この2つはそれぞれ以下の運用スタイルと相性がよいことになります。

 ▪成長株投資  ⇒ キャピタルゲインが収益の源泉

 ▪高配当株投資 ⇒ インカムゲインが収益の源泉

 当然ながら、成長株投資の投資対象は歴史の浅い成長性の高い企業、高配当株投資の対象は配当利回りのよい歴史の長い企業、ということになります。

トータルリターン

 最後は、「トータルリターン」です。

トータルリターンとは、キャピタルゲインとインカムゲインを合計したものです。わざわざ表にするまでもありませんでしたね(笑)。どんな時に使うかですが、投資信託の評価や高配当株投資の判断に使います。

例えば、上の【グラフ1】のようにキャピタルゲイン、インカムゲインともに利益が出ていればいいですが必ずしもそう上手くはいきません。【グラフ2】のようにキャピタルゲインがマイナスの場合に合計で評価するための指標がトータルリターンです。少なくともトータルリターンはプラスになっている必要があり、マイナスになっている資産は売却の対象になります。

 今回は「投資における損益の捉え方」を説明しました。損益の捉え方は自分の運用スタイルが固まれば自然に身につきますので、頭で憶えるよりも自分の運用スタイルを固めるのが早道だと思います。

 ではまた!

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