2025年のビットコインはどうなる?

 こんばんは、ヤギ仙人です。昨年ビットコインは1BTC=10万ドルを初めて突破しました。暗号資産(仮想通貨)の中でも相変わらず抜群の安定感を示しています。そんなビットコインは今年2025年はどのような展望となるのか? 様々な予測がされていますので、それをまとめた上でより客観的に分析しました。

2024年のビットコイン相場

 2024年のビットコインについては以下の記事がよくまとめられているので参照しましょう。

<日経>ビットコイン「倍々ゲーム」続くか 25年20万ドル予想も

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB19BLC0Z11C24A2000000/

 記事によると、昨年1月に米国株式市場にビットコインの現物ETF(上場投資信託)11本が上場したことで投資マネーが流入したことが流れを変えるきっかけになったと報じられています。確かに市場で安心して取引できる上に、税制上も他の金融商品と同等の扱いを受けることは大きいと思います。

 その後、夏頃に2014年に破綻した仮想通貨交換業マウントゴックスがビットコインでの弁済を開始すると発表し、需給悪化への懸念が強まる場面もあったものの、11月5日の米大統領選でトランプ前大統領の勝利が決まると、相場は再び盛り返し10万ドル(1,580万円)を突破しました。トランプ次期米政権が暗号資産の規制緩和に動くとの期待が強まったためです。

 結果として、ビットコインの2024年は前年末の価格から2倍になるという「豊穣の年」となりました。

2025年のビットコイン相場の展望

 2025年のビットコイン相場の展望は、各種予測を総合して分析すると「デジタルゴールドが本物の金を凌駕しはじめる年」となりそうです。それには以下の3つの流れが関係してきます。

トランプ次期米政権による規制緩和

 トランプ次期米大統領は、大統領選挙期間中から暗号資産に対する規制緩和を公約として謳ってきました。それは、勢いのある暗号資産で覇権を握ることで往年の強いアメリカを取り戻すためです。イーロン・マスク氏を政権に取り込んだことも、その流れの一環です。暗号資産に関する新たな規制緩和が打ち出されれば、ビットコイン相場の追い風になることは間違いありません。

企業、政府によるビットコインの保有

 現在、企業・政府がビットコインを保有する流れが加速しています。ここでもキーになるのは米国で、アメリカ政府が戦略準備金として100万BTを購入する計画が構想されています。100万BTCといえばビットコインの流通量の約5%にも及ぶ量ですので、需給バランス的にビットコインの価格が上昇するのは必定。但し、この計画の実現には議会の承認が必要ですので実現の確率は50%と言われています。

ビットコイン現物ETFへの更なる資金流入

 上記2つの流れが実現すれば、ビットコイン現物ETFへの更なる資金流入が起こります。現在、モルガン・スタンレー、メイルリンチ、バンク・オブ・アメリカといった大手金融機関は現物ETFに参入していませんが、早晩参加せざるをえなくなるでしょう。その最大の理由はリターンの高さです。下記のグラフは、ビットコインと金の代表的な現物ETFの直近1年の値動きですが、ビットコインのリターンは約4倍です。

 現在、ビットコイン現物ETFの運用資産は金の現物ETFの2/3の市場規模です。このまま資金の流入が続けば、2025年内には金の現物ETFの市場規模を確実に超えてくるものと思われます。

専門家によるビットコインの価格予測

 前出の流れを受けて専門家が予想した2025年のビットコインの価格予測を以下にまとめました。

 下は18万5,000ドルから上は100万ドルまでかなり幅のある予測となっています。共通しているのは、どの専門家も大幅な価格上昇を見込んでいるというところです。これまでの展望を考えるとある程度の妥当性はあるのではないかと思います。ただ、以前にもお伝えしましたが新たな金融商品の値動きは得てして激しいもの。暗号資産に関しては、突然思ってもみないマイナスなニュースで価格が急落することもありえます。あまり楽観的な価格予測は割り引いて考慮しつつ、長期的なスタンスで投資すべきかと思います。

 今回はビットコインの2025年の展望についてお伝えしました。暗号資産は皆さんの興味がつきない分野ですので、また新たな情報がありましたらお伝えします。ではまた!

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