こんばんは、ヤギ仙人です。株価が不振の時に真価を発揮するのが高配当株投資。投資対象をJ-REITまで拡げると、さらに収入の多様化がはかれます。そこで今回は、高配当株投資の中でもJ-REITの選び方について説明します。
J-REITと相場環境について
J-REITとは、日本の不動産投資信託(REIT)のことで以下の特徴があります。
- 投資家からの資金で不動産を購入し、賃料や売買益を投資家に分配する。
- 利益の90%を投資家に分配することを条件に法人税がほぼ免除される。
- 市場で少額から取引が可能で、分配金利回りは4~6%である。
つまり、不動産投資の手間を省いて、効率よく分配金を手に入れることが出来る金融商品のことです。
J-REITには、運用資産によって概ね以下のような種類があります。

目当てのJ-REITがどの分類に属するか必ず確認しましょう。
J-REITはここ数年、好調な米国株の陰に隠れて注目されずに値を下げて来ました(下グラフ)。その結果、分配金利回りが6%を超えるものが散見されるようになり投資妙味が出てきました。現在、上昇トレンドへの転換点を迎えており、投資のチャンスと捉えることが出来ます。

J-REITの選び方
J-REITを取引する際に必要なのは情報サイトです。「JAPAN-REIT.COM」は、REITの概要や分配金利回り、格付がわかりやすくまとめられていて使いやすいサイトです。
気になった銘柄を恒例のYahooファイナンスのポートフォリオ機能を使ってまとめます。その際、格付ごとにグループにすることをおススメします。というのは、リスクとリターンはバランスするので格付が高いほど分配金利回りは低くなるからです。

購入する際は分配金ばかりに気を取られずに、格付の高いものから検討するようにしましょう。
J-REITを選ぶ際のポイントは、まず「分配金利回り」です。ただ、高い分配金利回りを維持できるかを確認するため、以下のポイントが重要になります。
① 運用資産
② 時価総額
③ 格付
④ 分配金の推移
「運用資産」は前章で説明した通りです。「時価総額」が大きくて「格付」が高いほど、分配金利回りは安定します。「分配金の推移」は、分配金が安定しているかを確認します。J-REITの場合、物件の売却等で分配金が跳ね上がる時があるのでそれに騙されないようにします。
購入するタイミングは分配金の「権利落ち日」が狙い目です。J-REITの分配金を受け取るには、決算日の2営業日前に証券を保有している必要があります。そのため、翌日の権利落ち日は高い確率で価格が下落します。1回分の分配金はもらえなくなりますが、安い価格で証券を購入するチャンスでもあるのです。

今回は高配当株投資の一環として「J-REITの選び方」について説明しました。次回は「米国高配当ETFの選び方」についてお伝えしたいと思います。ではまた!