こんばんは、ヤギ仙人です🐐。会社の仕事でAIが占める割合がどんどん上がっていますね。AI革命が進展した社会では雇用にどのような変化が起きるのでしょうか?米ハーバード大学の実証研究の結果から、今後の取るべき道を探りました。
AI革命の進展で二極化はさらに深まる!?
7月30日のブログ「AI革命で今後の株好き市場ではどんな業種が注目されるのか?」でAI革命の市場への影響を検討しました。その際、今後の日本での雇用について考える機会がありました。

その時の結論は、「短期的には特定の業種で失業が出るものの、長期的にはそれを上回る新たな雇用が創出されるので、それほど心配する必要はない」でした。ただ、「AIを使いこなして指示を出す者」と「AIが出来ない現場仕事をこなす者」の間で給与水準の差が開く可能性があることを示唆しました。
なぜなら、「AIを使いこなして指示を出す者」は一定数必要で高い能力が求められるのに対し、「AIが出来ない現場仕事をこなす者」はフィジカルAIのコストダウンに伴って駆逐されてしまう可能性が高いからです。
今回、それを裏付ける研究結果を見つけましたので、このような事態にこれからも社会で働く人々がどのように対処すべきか、さらに論考を深めてみたいと思います。
生成AI導入企業で雇用にどんな変化があったか?
その研究結果とは、昨年秋に公開された米バーバード大学の実証研究。研究の概要とそこからわかることを第一ライフ資産運用経済研究所の柏村佑主席研究員がまとめたものが以下になります。
<第一ライフ資産運用経済研究所> AIは若手の敵か味方か〜ハーバード大実証研究が示す、AI時代の雇用構造の変化〜
大変読みごたえのあるレポートですので、概要を箇条書きにすると•••、
・ハーバード大が、生成AIの導入で米国企業の雇用にどのような変化があるかを調査
・生成AIを導入した企業では、職務経験のあるシニア層の雇用は変わらなかったものの、若手の雇用が急減したことが判明した
・その理由は、これまで若手が担ってきた情報収集や資料作成、定型的な分析などの作業が今後AIに置き換えられるから
・影響が大きかったのは、事務職などのいわゆるホワイトカラーで、接客業や建設・製造業などのブルーカラーの雇用に変化はなかった
と大変興味深いけれども、なかなか刺激的な結果となりました。

左のグラフは実証研究からのもので、生成AI導入企業での雇用の変化を表しています。青い線のシニア層の雇用が堅調なのに対し、赤い線の若手の雇用は明らかに下降線を辿っています。シニアには嬉しい結果ですが、これから就職する大学生には”滅”な内容です。
研究の結びでも、情報収集や資料作成は若手が仕事を覚える格好の機会であり、それがAIに代替されることで将来的に若手の成長機会やキャリア形成を阻害する可能性が指摘されています。
タイプ別に今後の雇用対策を考える
このような状況の中で、これから日本で就職する学生はどのような対応をするべきでしょうか?タイプ別に対応を検討します。
◆ AIを使いこなして指示を出す者
ハーバード大の実証研究によれば、むしろこの層の方が「狭き門」になります。とはいえ、一定数の経営管理者候補はどの社にも必要です。ただ、時間をかけて育成する余裕はありません。そうなると結論は「即戦力」です。国内なら大学院卒レベル、海外なら米国や欧州のビジネススクール卒レベルが条件になるでしょう。
◆ AIが出来ない現場仕事をこなす者
当面はこちらの方が安定した雇用が見込めそうです。但し、経営管理者候補に比べて給与の格差がある上に将来的にフィジカルAIに代替される可能性もあります。この不安定さを解消するためには、会社以外からの収入を増やす2つの施策が必要になります。
① 副 業
施策その1は副業です。最近の30代でも行う人が増えています。ポイントは「自分の好きなことから選ぶこと」。好きなことなら休日にするのも苦になりませんし、サイドFIREという形で会社を辞めた後も続けることが出来ます。
② 資産運用
施策その2はもちろん資産運用です。これは必修科目といっても良いくらいです。大学時代から細々とでも始めることで、投資の複利効果を最大限に活用しましょう。
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このような労働市場の二極化が進むと、いよいよベーシックインカムのような一律での生活費の支給が議論され始めるでしょう。なぜなら、生成AI導入による生産性の向上で企業からの税収は増えるはずだからです。今後、FIREを検討する場合にはこのような社会全体の変化を考慮に入れなければならないでしょう。
今回はAI革命で今後の雇用にどのような変化が起きるのかを考えました。ではまた!
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