こんばんは、ヤギ仙人です🐐。世界の株式市場は軒並み最高値を更新し、高原状態で推移しています。そうなると気になるのが今後の株価の動き。そこで今回は、ちょっとスケールが大きいですが世界経済と米国株の今後の動きについて考察してみます。
トランプ関税の影響がないワケがない
筆者は3か月に一度、今後の経済がどうなるかを予測します。なかなか難しい作業ですが、そういう「前提」がないと何に投資すべきか方針が決まらないからです。現在の状況の分析には以下の日経の記事が参考になります。
<日経> 米相互関税が70カ国・地域に発動 世界経済、同時減速へ(8月8日)

記事によると、モルガン・スタンレーはトランプ関税の影響で世界の2025年10-12月のGDP成長率が3.5%から2.6%へ0.9ポイント低下すると予測。
米国は低所得層の個人消費の伸び悩みにより、2025年のGDP成長率は昨年の2.8%から1.0%に下落。日本の2025年度のGDP成長率も昨年度の0.8%から0.7%に低下すると予測されました。まあ、予測としては当然そうなりますよね。
トランプ関税で言えることは、まず相互関税なので条件の悪化はどの国も同じということ。あとは各国の企業の対応力次第ということになります。意外と看過できないのは、輸入品の値上げによって米国のインフレ懸念が再燃する可能性があること。インフレ懸念が高まるとFRBが利下げに慎重になりますので、米国株の上昇にストップがかかる恐れがあります。
各国の株価は今後どうなる?
そんな状況の中、世界各国の株式市場は軒並み最高値を更新しています。
<日経> 膨張マネーが関税リスク覆う AI相場と共振、日米欧で株価高値圏に(8月9日)
トランプ関税の全体像が固まったことに加え、米雇用統計を受けてFRBへの利下げ期待が高まり、世界的な株高につながっているようです。

確かに日米欧の株価チャートを重ねてみても、各市場ともしっかり上がっています。中でも日経平均は、国内企業の2025年4-6月期の決算が予想よりも良かったために、節目の4万円を超えて力強く浮上しました。
第一生命経済研究所 経済調査部の首席エコノミスト・永濱利廣氏は「資産運用EXPO夏」の特別講演で今後の日米の経済について以下のように述べています。
・米国経済 2025年後半に停滞→利下げサイクルに。2026年は米中間選挙
・日本経済 2025年後半は短期間の景気後退入り
確かに最近の米国の雇用統計を見ると、テック企業がAIの導入により今後不要になるエンジニアを選別してレイオフする動きが見えます。今後発表される経済指標の結果が悪ければ、株価にも影響があるでしょう。しかし、2026年の米国は中間選挙の年。トランプ政権は多少強引な手を使っても米国経済を良くするだろう、というのが永濱さんの予測です。
投資家は今後どのように対応するべきか?
以上の状況を総合すると、株式市場では今後以下の動きが予測されます。
- 米国株 2025年後半に株価は調整。2026年は株価は回復基調
- 日本株 景気後退により2025年後半に株価は調整
米国株・日本株とも2025年後半に株価は一度調整に入る可能性があります。それに対しトランプ政権は強引な経済活性化策で対応するため、もし米国株が調整しても短期間で回復すると思われます。日本株も一時的に調整するかもしれませんが米国株の上昇とともに回復する、というのが現時点での予測です。
この前提に立てば、米国株・日本株とも短期的な調整は絶好の買い場ということになります。
とはいえ、これまで数々の専門家が経済と株価の予測をしてきましたが当たった試しがありません(笑)。この考察も筆者が自分で投資するための「頭の体操」に過ぎません。耳タコかと思いますが、くれぐれも投資は自己責任でお願いいたします🙇
今回は世界経済と米国株の今後の動きについて考察しました。ではまた!
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