ETFをどう活用するか?

 こんばんは、ヤギ仙人です。インデックス投資で投資信託とともに投資対象になるのが「ETF」。「投資信託とどう違うの?」「どう活用すれば一番お得なの?」など、素朴な疑問が沢山浮かびます。結論から言うと、「初級者は投資信託で十分。中級者になってから明確な目的を持って投資しましょう。」ということになりますが、きょうは「ETFの活用の仕方」について考えていきましょう。

ETFとは何か?

 ETFとは、英語のExchange Traded Fundsの略で日本語にすると「上場投資信託」になります。要するに、「市場で取引できる投資信託」ということですね。投資信託との違いを表にしてみると…、

このようになります。違いが分かりにくいので、ETFの特徴をさらにまとめると…

かなり分かりやすくしてるつもりですが、これでもまだ投資信託との違いは分かりにくいですね。実際にどんなものがあるのか見ていきましょう。

ETFの具体例は?

 日本国内とアメリカでの具体例を見ていきましょう。株式指数連動型、レバレッジ型、高配当型、REIT型、債券型と上げていますが、これ以外にも種類は数多く存在します。

 総じてアメリカのETFの方が商品性が明確で使いやすいものが多い印象です。特にVTやVTI、SPYといった純資産総額の大きなETFは信託報酬も安く、人気があるのも頷けます。

 ではこのETF、一体どのように活用したら良いのでしょうか?

ETFをどう活用するか?

 冒頭にも書きましたが、ETFを活用するのは「中級者になってから」でまったく問題ありません。というのは、ETFで出来ることは投資信託で十分出来てしまうからです。

 例えば、「新NISAのつみたて投資枠で全世界株式の投資信託を購入し、成長投資枠でVTIを購入する」というのは資産を増やす意味で有効な戦略だと思います。ただコレ、投資信託で代替することが可能です。楽天証券とSBI 証券には以下の投資信託があります。

  • 楽天証券 → 楽天・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.162%)
  • SBI 証券 → SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬0.0938%)

これはどちらもVTIと同じ株価指数に連動する投資信託ですので、ほぼ同じ投資効果が望めます。違いは本家VTIの方が信託報酬がやや安い(0.03%)ということぐらいです。

 では、投資信託にはないETFのメリットとは一体なんでしょうか? はっきり言いましょう。それは、

これは主なアメリカの高分配金ETFをまとめたものです。アメリカにはこのような分配金利回りの高いETFが存在します。ただ、上位5銘柄は新NISAでの買付に現状対応していません。新NISAの基本方針は、極力リスクの少ない金融商品を対象にすることだからです。それだけリスクが伴うということですね。

 冒頭から、ETFを活用するのは「中級者になってから」と言っているのはこういう理由からです。初級者は、まず新NISAの上限である1,800万円までインデックス投資を行って資産を増やしましょう。その後、金融商品に関する知識が増えたところで上記の高分配金ETFを取り入れるのが正解だと思います。もしそれまでに分配金が必要な場合は、新NISAの成長投資枠でリスクの少ないHDVやSPYDを購入する選択肢もあります。分配金利回りは上位ほどではないですが、信託報酬も少なく使いやすいETFです。

 今回はETFの活用の仕方についてお送りしました。興味があればまたお立ち寄り下さい!

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