こんばんは、ヤギ仙人です。投資の世界では常に新しい商品が登場します。最近では、ビットコインを始めとする暗号資産がそれに当たりますね。これに対してどう取り組むかは意外と難しい。なぜなら、新商品に対応するセオリーというものが存在しないからです。今回は新たな金融商品の特徴とそれにどう対処すべきかを説明します。
ダウ、NASDAQ、ビットコインを比較すると…
最初に言っておくと、新しい商品の特徴は「値動きが激しい」ということです。なぜなら、既存の商品よりもリターンが高くないと金融商品としての魅力に欠けるからです。試しに、ダウ平均とNASDAQ総合、ビットコインの直近1年間の値動きを比較してみましょう。ちなみに登場した年は、ダウ平均が1896年、NASDAQ総合が1971年、ビットコインが2009年です。
グラフは下から、赤がダウ平均、緑がNASDAQ総合、青がビットコインです。年間の騰落率を見ただけでも、ダウ平均が+12.80%、NASDAQ総合が+30.78%なのに対し、ビットコインは+111.53%です。その分、グラフの凹凸もビットコインの方が大きく、値動きが激しい=リスクが高い状態であることがわかります。
なぜ新しい商品の方が値動きが激しくなるかと言うと、一つは市場参加者がまだ少ないこと、もう一つは業績や需給バランスの影響を受けやすいことが考えられます。
新しい商品にどう対応すべきか?
では、そのような値動きの激しい新しい商品にどのように対応すべきでしょうか? まず第一に、あなたがその商品を有望であると思うかどうかです。「有望」とは、将来多くの人が取引し、その商品の価格が高騰するということです。そうなると後の対応はそう難しくありません。
- 有望と考えるなら少額から買い始める
- どれだけ買うかはリスクの高さに合わせる
昨年末、世界最大の資産運用会社であるアメリカのブラックロックが、ビットコインに関心がある投資家がこの暗号資産に割り当てるべきポートフォリオでの割合を1~2%にすべきであると発表しました。このような比率であれば、マグニフィセント・セブンの株式を保有する場合と同程度のリスク水準になると解説しています。
これこそがまさに「新しい商品に対する賢明な対応」だと言えます。筆者としては、個人投資家が対応するならもう少し比率を上げて5%までは許容範囲であると考えます。投資資金が1,000万円あったとしたら、そのうちの50万円です。この程度であれば、もしビットコインが暴落して無価値になったとしても大勢に影響はないと考えられます。
今回は新しい金融商品に対してどのように対応するかを説明しました。今後も新たな商品は必ず登場しますので、その都度説明したいと思います。ではまた!